リスクと副作用について
目次
一般的なリスクと副作用について
2018年に改正された医療広告ガイドラインでは、自由診療の場合、リスクや副作用を明示することが求められています。歯科医師として一度も経験したことが無いもの、経験上、まず起こりえないものもありますが、あくまでリスクとして記載してあります、だからといってインプラント治療を敬遠するといったものではなく、しっかりとした治療を行っている歯科医師と歯科医院では、リスクはゼロにはならなくても、極小化されます。ご理解のほどお願い申し上げます。
インプラントに関わる一般的に考えられるリスクと副作用
・インプラント治療は健康保険は適用されず、自由診療となります。
・インプラント治療は外科手術を伴います。
・インプラント治療は、術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
・インプラント治療では、場合によってはインプラントを固定するために骨造成などの手術が別途必要となることがあります。その場合、別途手術費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
・インプラント治療は、歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
・インプラント治療は、免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、すぐに治療開始できない事があります
・インプラント治療は、非常にまれですが、血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。ただし、インプラント手術の検査や計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。
・インプラント治療では、上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
・インプラント治療では、お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
・インプラント治療では、口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
・インプラント治療は、骨の成長途中になるお子様や、妊婦の方は受けられません。